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【C6家族のコラム】第二回「家族を意識することで手に入る生命力」

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前回(第一回)、私たちに届くはずの栄養を、途中でかすめ取っていた奇妙な人たち。
 
 
そして、その光景を意識したとき、見えてきた私たちの体に住む家族たち。
 
常在菌、友ダニ、ミトコンドリア。(第一回
 
栄養を取り戻すため、彼らに会いに行くことになった。
 
人生初、自分家族会議。
 
、、でも、向こうで手招きしているのは、、さっきの奇妙な人たちです。
 
彼らがもしかして、常在菌?なのかな??
 
それにしても、なんだか、言葉が、ちょっと、変?笑
 
現場から対話形式でお送りします。
 
 
C6家族のコラム
第二回「家族を意識することで手に入る生命力」

 

登場人物

菌A,B,C :なぜか元気いっぱい、地上最強の生物。その正体は??
酸素、UV、水 :地上最強の菌も恐れる、敵なのか?味方なのか?
栄養コックさん :寡黙な栄養の生産者。
常在菌、友ダニ、ミトコンドリア :これまで意識することのなかった心強い家族たち。伝えたいことがあるらしいが。。

 

 

菌A「こっちこっち!おお~、やっと気づいてくれたよ~(笑)。はやくこっちに来てんっちゃ。そんなとこおらんで!」

 

「僕ですか?」

 

菌B「あんたしかおらんっちゃろ笑。」

 

「(ちゃろ?)じゃ、じゃあ、ちょっと怖いけど、、おじゃまします。(ん?なんだか酒臭い?)」

 

菌C「あんなとこおったら、栄養届かんの、あたりまえやろー?そっちから見ると、まるで僕らが栄養を奪い取ってるように見えたかもしれんっちゃけどね。」

 

「正直言って。はい。」

 

菌A「まあ、そう見えてしまうのも分らんでもないけど、誤解よ。だって君ら、この大自然のシステムをすっかり忘れとるやろ?笑 栄養から離れるなんて、僕らからすると自殺行為よ笑。なんであんな遠くにおると? コックさんも笑っとるやろ。コックさん、だれか分かる?植物さんよ。」

 

コックさん「笑」

 

 

菌B「すなおにコックさんのそばに来ればいいっちゃん。新鮮な栄養の近くに。君、ここ初めて?まあ、初めてやろうけど、なんちいうか、僕ら風に言うと、意識的に来たの、初めて?ここ、意識したことある?ここが、食物連鎖の現場よ。」

 

「ここが、食物連鎖の現場。。いえ、意識というのは、あまり。。初めてです。」

 

菌C「僕らは意識しちょるよ~。君らのことだって常に意識しちょる。君らだけよ、周りのこと意識してないの。ほんと、笑っちゃうほど気にしちょらんやろ、僕らのこと笑。」

 

「ああ、たしかに、、そうかもしれませんね。」

 

菌A「ぼくらに意識なんてないと思っとるやろ~?でもさ、きみら動くとき、どう動く?意識して動くやろ?ぼくらもそうよ。しかもね、意識100%よ笑。もう直感そのまま。だからぜったい、君らより意識強いよ。こう!と決めたら、こう!やもんね。だいたいきみら考えすぎっちゃね。」

 

菌B[生きるために働かすのが意識やとしたら、意識以外に何が必要かってね。そんな感じっちゃ、ほんと。直感の赴くままに。素直になれば、意識の向く方向なんて、基本みんないっしょっちゃ。」

 

菌C「そうそう。みんな一緒。他の細かいことなんか気にせんけんね。だけん、世界中、どこにいても、みーんな一緒!イッツ・ザ・スモールワールドっちゃ!!」

 

「あ、あの。盛り上がってるとこで申し訳ないんですけど、さっきからちょっと気になってて、、世界中いっしょってのは分かるんですけど、、なんか、言葉が、、なまってるというか。。」

 

菌C「ああ、これ?ち、とか、ちゃ、とかやろ?北九州の方言っちゃ。昔はラムちゃんとか言われたけど、知ってる?ラムちゃん。最近はすっかりレアな方言っちゃけどね~。We Love 北九州!」

「ああ、なるほど笑。でも、さっき世界中みんないっしょって。。北九州生まれの菌の仲間が世界中にいるってことですか。」

 

菌A「あー!もう!その考え方がもう人間っちゃね。一体感が狭ーい!みんないっしょやん。言葉違っても。」

 

菌B「ここに来られるほどの想像力もった君がそれやけんねー!もう重症ばいね!いかんよきみら、ほんと。終わっとるね。」

 

「すみません。。」

 

菌C「いや、ごめん、いいすぎた。つまりさ、僕らみんな一体なんよね。言葉とか、住んでる場所とか、ぼくら、考えたこともないし、必要ないんよ、そんな概念。仲間内に境界線引いて、なんかいいことある?あとさ、話し戻すと、栄養のそばから離れるって、そんな怖いことできんよ、ふつう。だって、水も、酸素も、UVも、ほんと容赦ないよ~。戦う敵は、多いよ?」

 

「容赦ない?」

 

水、酸素「苦笑」

 

「どういうことですか?」

 

菌A「君ら、栄養食べてる消費者って、僕ら菌だけと思ってない?もう、ほんと、知らんって怖いね。この人たちがどんだけすごいか、知っとる?水も、酸素も、手あたり次第よ。もう多勢に無勢やから。僕らがどんなに頑張っても、もらえるのは、この人たちからのおこぼれだけよ。だけん、栄養できた端からすぐに自分から食べに行かんと。早い者勝ちで言えばこの人たち無敵やけん笑。とても太刀打ちできんよ。せめて、同時、くらいでね、いかんと。それから言えばUV君はわりかしやさしいよね~。夜は来んからね。紳士やね笑。」

 

UV「笑」

 

「あの、すみません。話は面白いんですけど。ありがとうございます。とても勉強になりました。でも、あの、実はですね、さっきから、ここにもしかしたら、僕の家族というか。常在菌とかいるかなーと思ってるんですけど、もしかしてあなた方が、その?」

 

菌B「あちゃー、またまちがっとるよ、この人も。みんな誤解しとるんよね~。菌と細菌。僕らはね、菌。いい?細菌じゃないの。菌。君の家族ってのは常在菌やろ。常在菌は細菌よ。菌と細菌って、文字は似とるけど、ぜんっぜんちがうけね。菌C、見せてあげて!」

菌C「ここ見て。ほら、この丸いの。これミトコンドリアね。君も持っとるやろミトコンドリア。ミトコンドリアを持っとるのが、菌。英語で言うとファンガス(Fungus、真菌)。聞いたことある?ファンガス。バクテリア(Bacteria、細菌)じゃないよ。この地球にはそもそも真核生物と原核生物しかおらんけど、ファンガス(菌(真菌))は真核生物。バクテリア(細菌)は原核生物。菌と細菌ってのは日本語似てるけど、まったく別々の生物よ。植物と動物くらいの、いや、それ以上の違いがあるけんね。ちなみに僕ら、酵母よ。イースト。真核生物。バクテリアやないけんね。間違えんでよ。」

 

 

菌A「たしか僕らを見つけた研究者が言ってたよ。食品のそばにはいつも酵母がいるってね。でも逆にさ、なんで食べ物のそばから離れるの?って、その研究者に言ってあげたよ。伝わったかどうかはわからんけど。」

 

「はー、なるほど」

 

菌A「で、ほら、もう見えるようになったやろ。君のそばに、常在菌」

 

「あ」

菌B「彼は、細菌。原核細胞。英語でバクテリアね。ミトコンドリア持っとらんやろ。」

 

菌C「で、あと友ダニね。君のともだちやけど、僕のともだちでもあるよ。おたがい意識100%やけん笑。でもさ、君ら人間、もうそろそろいろんなことに気が付かんと、あぶないよ。種が。種ってわかる?たねやないよ。しゅ、よ。しゅ。」

 

菌A「僕らはまあ、大概のことは大丈夫やね。炭酸ガス増えても大丈夫よ。水無くなっても、温暖化も。大丈夫。対処方法もっとるけんね。ほんとよ。でもあんたがた。。。。いや、想像するだけでも怖くなってくるよ。ひぃぃぃ」

 

「ちょっと、おどかさないでくださいよ、、」

 

菌B「あ、そうね。ごめんごめん。とりあえず頼もしい常在菌にバトンタッチ!しゃべりすぎてごめんね。君に何が必要か、君の家族はよく知っとるからね。しっかり聞いてあげて。じゃ、あとよろしく。」

 

【必要なものと、必要ないもの】

 

「勢いがすごいですね、あの方々。」

 

常在菌「生命力はんぱないですよ。数でもパワーでも地上最強じゃないですかね。しかも、やさしくて、賢くて。愛があるんですよ。なんていうか、あったかいです。」

 

「うん、わかる気がする。くどいけどね笑。ちょっと酒臭かったし。(常在菌があの人たちじゃなくてよかった。。)でも君らのことしっかり聞いてあげてって言ってたね。」

常在菌「そうそう。聞いてほしかったんです、というか、知ってる人は知ってるんですけど、なんだかいろいろな成分が増えすぎてますよね。それにあなたも惑わされてるし、私たちもときどきびっくりする。肌以外にとって必要なものと、肌に必要なものの区別がついていないような気がします。」

 

「まず、一番大事なものというと?」

 

常在菌「まずはミネラル。次に新鮮な水。そしてビタミンですか。私たちは基本的にまずはそれだけでいいんです。まずその三つ。あとは土壌(角質層)を耕すための油脂、たんぱく質、多糖類でしょうか。それらは肌が元気になれば肌の内側から補給されるので、適度でいいです。」

 

「ミネラル、ビタミンを中心とした新鮮な栄養ということですね。」

 

常在菌「ええ。それ以外は、とにかく、いらない、と言ってもいいですね。肌が健康な限りは。これら以外の不必要な成分(※)がくると、まず肌が荒れて、僕らが住めなくなる。そして僕らがダメージを受けると、肌がさらに荒れる。その悪循環。ヒアルロン酸やコラーゲンも、多すぎると無用に悪玉菌の栄養源になります。」(※界面活性剤、防腐剤、天然防腐剤、抗生物質、過剰な香料など)

 

「多すぎても、だめ。それは成分ごとにですか?」

 

常在菌「はい。バランスですから。しかもそのバランスは体調によっても変わります。食事と同じです。だから、それぞれの成分を個別に準備してほしいんです。化粧水、美容液、クリーム、と別々に。あと洗浄もです。皮膚の上は、死んだ角質層の土壌からできてますが、その上で僕ら暮らしてます。」

 


(常在菌目線だと、皮膚表面はこんな感じ(Skaftafell, Iceland, photo by Yu Koyanagi.))

 

常在菌「僕らも皮膚の上でコミュニティ(※)を作ってますが、栄養のバランスや土壌の状態が崩れると、黄色ブドウ球菌や大腸菌という悪玉菌が増える。でも、その悪玉菌を取り除こうとして強力に根こそぎ洗浄すると、僕らも減ってしまって、さらに悪玉菌の付け入る隙になる。だから、洗浄についても、適度にしてほしいです。強すぎる界面活性剤や、化学繊維は避けてほしい。かなりダメージを受けます。」(※細菌叢、ニッチュとも)

 

「適度な洗浄というと、純石鹸とか。あと綿のタオルがいい?」

 

常在菌「はい。そうです。そして、温浴やアルカリ温泉もいいですね。特にアルカリ温泉は、適度にたんぱく汚れを落とし、除菌もしてくれます。純石鹸も、アルカリだから、いいんです。僕らにとって最高に気持ちがいい。」

 

「なるほど。君らが気持ちがいいのが、僕らに伝わってくるといいんだけど。」

 

常在菌「肌の気持ちよさが僕らの気持ちよさと思ってもらっていいですよ。その気持ちよさに応じて、栄養価も洗浄方法も調整してほしいです。食事とほんとうに一緒でいいと思います。体調によって変える。特に翌日、気持ちよさが残るような。肌にも腹八分目がいいんです。洗顔、化粧水、美容液、クリームの量を、翌日の肌の感じを見ながら、調節してもらえると、最高です。塗布不足より、塗り過ぎの方に気を付けてほしいです。僕らにとって怖いのは、その調節が効かないような手抜きをされることですね笑。」

 

「うん。すごくよくわかる。ほんとに飲食と同じだね。」 

 

常在菌「皮膚も胃腸も、同じ外皮ですからね。そこのメンテナンスの考え方も同じです。だからですけど、新しい成分には気を付けて。外皮は常に成分との反応性によって栄養を取捨選択していますから、本来ある成分だけにしてあげないとびっくりします。健康である限り、少々体調が崩れても、普段の食生活で回復できるから、普段の成分を変える必要はないです。過剰な糖分、防腐剤、添加物、ストレスをさけて、十分な睡眠をとってくれれば、新鮮な栄養でたいていは回復できます。むしろそうやってゆっくり回復させてほしいんです。トラブルが浅いうちに。」

 

「うん。なんだかイメージできたような気がする。肌の気持ちよさ。それが君らとの対話になるのか。僕らと君らの連携プレーってことやね。そうそう、いまさ、ちょうどそんなイメージのリップクリームもできたんだよね。」

 

常在菌「え、そうなんですか?すごい!もしかして、プロピオン酸とか、オリゴ糖とか?」

 

「うん、その通り。君ら常在菌目線のリップクリーム。油脂はホホバ油とシアバター。あと寒天も少々ね。栄養もそうだけど、リップスティックって、君らとの対話にもちょうどいいツールになるような気もしたし。塗りながら会話できそう笑。」

 

常在菌「ありがとう。僕らも力が湧いてきたような気がします。」

 

 


(微生物育成リップ(Skaftafell, Iceland, photo by Yu Koyanagi.))

 

 

「よし。じゃ、戻ってさっそくみんなに伝えよう。ありがとう。」

 

常在菌「ええ、楽しみです、、」

 

菌A「あー!ちょちょちょ、ちょっと待って!」

 

「え?、、(い、いきなり、また、なに?汗)」

 

菌B「せっかく来たんだからさ、そんな急いで帰らんでもいいやろ。実は、ちょっと伝えておきたいことがあってね。君らさ、以前はねえ、よく来てくれてたんだよー。土の上に寝っ転がってくれたりしてさ。耳を土につけて、音が聞こえる、とか、言ってくれたねえ。その音、僕らの音だったんだよね。顕微鏡がなかった時代の方が、僕ら、近かったような気さえするよ。。」

 

「はあ。まあ。たしかに、そんな気がします。昔の方々は。(もしかして昔話?これだから酔っぱらいは、、はやく帰りたい。。)」

 

菌C「あのさ、さっき水の話、したけどさ、ちょっと顔寄せてくれない?すごい話聞かせてあげるから。ちょっとびっくり玉手箱よ。なんとかしたいでしょ?水問題。ずっと伝えたかったんだけど、君らぜんぜん周りが見えてないから、僕らも手を貸すチャンスがなかなかなくって、、近いうち、ほんとに水、足りなくなっちゃうよ~。」

「・・あけてびっくり玉手箱?・・なんですか、それ?(うらしま太郎?)」

 

(つづく)

 

尾池哲郎(工学博士)

 

次回、家族のコラム第3回(最終回)「スキンケアで見えてくる家族の未来」。

 

菌たちの言う、びっくり玉手箱の話とは?水問題を解決する秘策?

 

菌たちから直接聞くことができた、驚きの玉手箱の中身とは?

 

11月配信予定。

 

そして、そのあとは、毎年恒例、クリスマスコラムも。12月配信予定です。

 


 
参考文献:
1.光岡知足「常在菌の働き、役割」(日サ会誌, 2002;22:3-12)
2.光岡知足「プレバイオティクスと腸内フローラ」(腸内細菌学雑誌, 2002;16:1-10)
3.永田 和宏「生命の内と外」 (新潮選書, ISBN-13: 978-4106037948)
4.福見秀雄「微生物学読本 からだの科学増刊13」(日本評論社, ISBN-13: 978-4535901131)
 
写真:
コヤナギユウ氏 http://koyanagiyu.com/
デザイナー、イラストレーター、エディター。yours-store代表、東京ナイロンガールズ編集長。77年新潟生まれ。生クリームとマヨネーズが苦手で英語が不自由。ハイボールと野菜と肉が好きな、神社検定3級、世界成都パンダ大使セミファイナリスト、カナダ観光局オーロラ観光大使。
書籍 https://ysb.thebase.in/
「i live you! -KoyanagiYu.com-(一冊まるごと“コヤナギユウ”な誰得ブック!)」
「給食のオバサンだった私が下北沢で自分の店を持ちつつデザイナーで社長をやれている理由」
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“【C6家族のコラム】第二回「家族を意識することで手に入る生命力」” への2件のフィードバック

  1. misa より:

    こんにちは! 第2回のコラム待ってました〜‼︎

    人生初の自分家族会議があると知って、わたしもこっそり覗かせてもらいました。笑
    でも、冒頭から菌たちのしゃべり声がとても大きくて、しっかり聞こえてきたので思わず笑っちゃいました〜(≧∀≦)
    その菌たちが言っていた「栄養から離れちゃいけないよ!」って言葉にはハッとさせられました。
    思いあたる節がありありなので…(^^;;
    でも、すごく大切なことですよね‼︎
    そのあと登場した常在菌の話もほんとに勉強になりました。 意識するってとっても大事‼︎ お互いが常に気持ちいい関係でいるためにも…。
    とても満足したので、わたしもしれ〜っと帰ろうとしたのですが…笑
    玉手箱ってなんですか⁈ もぉほんと、菌たちの声が大きくて…すっごく気になって帰れません‼︎笑
    最終回も楽しみにしています♫

    • tetsuro oike より:

      misaさん、お付き合いいただき、ありがとうございます!!私はとても作家とは言えませんが、キャラクターがかってにしゃべりだす感覚が分かるような気がします。酵母も常在菌(プロピオン酸菌)も、ほんとうに彼らの声が聞こえてくるかのようでした。妄想と言えばそれまでですが、ほんとうにそうなのか?と思いたくなるくらいの真に迫る彼らのメッセージ。一緒に受け止めていただき、ありがとうございます。次回も、楽しみですね~♪(他人事?笑)酵母たちはどんなネタを準備してるんでしょうか。また一緒にたのしみましょう。oike

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