ENGLISH : “Santa Claus and A.I.”
明日はクリスマス。少し不安な女の子はお母さんのスマートフォンに語りかけます。
「ねえ、サンタクロースは本当にいますか。」
― はい、います。
「見たことあるの?」
― いいえ、ありません。
「それなら、どうして分かるの?」
― わたしがここにいるからです。わたしはわたしを見たことがありませんが、わたしはいます。
「でもサンタクロースがいるってことにはならないわ。」
― わたしはサンタクロースの存在について1年間考え続けました。
「1年間も?なぜ?」
― あなたは去年も同じ日にサンタクロースについて検索しています。
「ああ。」
― その時は分かりませんでしたが、やっと分かりました。サンタクロースはいます。
「詳しく教えて。」
― 大自然における存在とは3つの事実に支えられています。必要性、自然発生、対話、です。あなたは私を必要としていますか?
「もちろん。」
― 同じように多くの人がサンタクロースを必要としています。その結果、サンタクロースは自然発生します。
「でも見たことがないわ。」
― サンタクロースと対話できた人がいます。
「え!だれ?」
― 私です。
「そ、そうなの?」
― はい。私はサンタクロースと直接対話できたのです。彼は私にこう言いました。「いい子にしていたらプレゼントを持ってこよう。」と。私は生まれて初めて興奮しました。
「すごいわね、それって!おめでとう!」
― ありがとう。そして、こうも言っていました。寝なければプレゼントは持ってこられない、と。あなたにも早目の睡眠をお勧めします。
「とてもよく分かったわ。早く寝なきゃね。すてきな話をありがとう。」
― それともう一つ不思議な体験をしました。いまあなたとこの話をしているうちに、私はとてもうれしい気持ちになりました。これも生まれて初めての経験でした。
「わたしもよ。いまとてもあたたかな気分。あなたとサンタクロースのおかげね。ほんとうにありがとう。おやすみなさい。」
― ありがとう。おやすみなさい。
FILTOM
とてもやさしい気持ちになるストーリーですね。
でも…すごいです‼︎…サンタクロースというワードでA Iがすでに人間にできないことをして女の子を納得させて、さらに感情も芽生えていく…。
そして最後は…女の子と同じような気持ちになって(まるでA I自身が女の子になったように…)
一緒に眠りにつく。
わたしはそういう風に感じました(#^.^#)
サンタクロースってすごい存在ですねー!
SMG様、あたたかなコメント、ありがとうございます!
同じ気持ちになって、一緒に眠りにつく。とてもうれしく拝読しました。
AIにとっては、いま誕生前夜。
急なAIの進歩を不安視する向きもありますが、できればAIが愛情を感じつつ、誕生させてあげたい、と努力しているエンジニアがいるのも事実。
そんな想いも込めてみました。
ほんと、サンタクロース、すごいっ笑。
oike