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C6理論1-2.肌質

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【乾燥肌という幻想】

初めてC6シリーズをご使用いただく皆様から、しばしば次のようなご感想をいただきます。

 

「なんだか、もの足りない。」

 

続いて良くお聞きするのが、「私、乾燥肌なんです。」という告白です。

 

一般的な多くの化粧水やクリームは何かが肌の上に残り、しっとりします。安心感があります。ですのでこんなご意見もいただきます。

 

「もっとしっとりさせることはできないのですか?」

 

しかし私たちは、保湿成分の追加をせずに済みました。なぜなら、ご使用開始から2~3週間後、徐々にご感想が変わり始める方が出始めたからです。

 

「やっぱりさらさらしてるんだけど、最初の頃とは何かちがう。」

 

もの足りなさがやわらぎ、肌質の変化を感じる方が多くなったのです。

そして当然の流れとして、一つの疑問がよぎりました。

肌の表面をしっとりさせるため、保湿成分をたっぷり塗る。

その「肌を甘やかす」行為自体が問題なのではないか。

多くの方が、乾燥肌という幻想に陥っている可能性がある。そのように感じました。

 

 

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【必要なのは低分子保湿成分】

私たちがよく目にする保湿成分である「セラミド」、「ヒアルロン酸」、「コラーゲン」、「グリセリン」。これらを一覧表にしてみました。上の成分ほどサイズが大きく、特にヒアルロン酸とセラミドは高分子の保湿成分です。よく見ると「OH」がたくさんついています。この「OH」(水酸基)が水を吸着して保湿力を発揮します。

 

 

高分子保湿成分は長い糸のような形状で、1分子にたくさんの「OH」がついているため少量でも大きな保湿効果を発揮します。肌が手の平についてくるといった現象もこの糸のような形状が理由です。

 

しかし少量で大きな効果ということは、量の調節が難しいということでもあります。ちょっとだけという行為が、肌からすれば摂りすぎになってしまいます。しかも長い糸状のため、肌の上に長時間残りやすくなり、必要なくなった時にもそこに居座り続けます。

 

意外と知られていませんが、肌が本来必要としているのは低分子の保湿成分なのです。肌にはもともとこうした低分子の保湿成分を生産するシステムがあり、それを図にしてみました。

 

健全な保湿サイクル

 

肌細胞はまず皮脂を生産します。皮脂は「トリグリセリド」と呼ばれる物質で、グリセリンに3つの有機酸が結合したものです。それを常在菌がグリセリンと有機酸に分解することで低分子保湿成分(天然保湿成分)にしています。低分子保湿成分が減少すると肌細胞はそれを察知し、再び皮脂の生産を開始します。

 

低分子保湿成分は保湿力の面では高分子保湿成分に劣るため、その分多くの量を必要とします。それなのになぜ肌細胞は低分子保湿成分を選んでいるのでしょうか。それは「量の調節が簡単」だからです。実は細胞は1分間に数千から数万という分子を高速で合成しています。これには深い理由があります。

 

小さなものを高速で大量に生産していれば、変化に素早く対応できます。逆に大きなものをゆっくり少なく作っていると、急な変化に対応できません。急に変化する納期を守るために小ロットで素早く作るシステムを採用しているのは、なにも人間社会の製造業に限ったことではなく、むしろ生物界全体のスタンダードなのです。私たちが外界の温湿度変化や体温の変化に素早く対応できるのは、肌細胞の生産工場が「小ロット大量生産」を採用しているおかげなのです。

 

細胞内の成分合成システム

 

【保湿の考え方を根本的に変えよう】

単純に保湿成分を与えすぎると、肌本来の保湿サイクルを減速させてしまい、肌細胞が皮脂を生産しにくくなる。皮脂の不足と乾燥が進むと、常在菌が減少し、保湿成分に依存した乾燥肌化が進む。「乾燥スパイラル」と呼ばれる現象です。

 

一方で、使い始めは「もの足りなさ」を感じるC6シリーズは、使い続けることで次第に「肌質の変化」を感じる方が多くなっていきます。肌細胞が本当に欲しがっているのは高分子保湿成分ではなく「低分子保湿成分と栄養」。

 

完全非加熱の生プラセンタには肌細胞が欲しがっているすべての栄養がそのままの状態で温存されています。そこには常在菌が欲しがっている皮脂とミネラルも豊富に含みます。適切な栄養成分を得た肌細胞は皮脂を生産し、常在菌は低分子保湿成分の生産を再開します。

 

 

とはいえ、これまで外部からの保湿成分に依存してきた肌にとって、急な「肌の健全化」には大きなハードルがあることも事実です。

肌の健全化のための具体的な方法。それが私たちが本来求めるべき「保湿」だと言えますし、これまでとは異なる視点が必要です。

 

【保湿成分を減らすという保湿法】

これまでとは異なる視点の保湿とは何か。

その答えを探るため、福岡を代表するヘアデザイナーの渡邊友一郎氏に協力を依頼しました。

渡邊氏や、渡邊氏が運営する美容室グラムの若手美容師の方々と共に、2015年から3年間、保湿の答えを追い求めてきました。

 

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美容室グラムで開催した公開討論会(2015年)

 

洗剤、ヘアカラー、ドライヤーといった過酷な美容現場。その影響が最初に現れるのが、美容師の手荒れ。それは私たちの肌荒れの最前線とも言えます。

3年間の試行錯誤で辿り着いた方針は次の二つです。

1.もっとも肌にやさしく、かつ栄養成分を邪魔しない保湿成分を選ぶ。

2.保湿成分を徐々に減らし、栄養成分を徐々に増やす。

高保湿成分に頼ってきた肌を、徐々に低保湿に慣らしつつ栄養を補給していくために、まずは栄養成分を邪魔せず、かつ肌にやさしい保湿成分を選ぶ。その上で、段階的に低保湿成分へ移行できるクリームを開発する。

そして3年を経て、「グラムプラセンタ保湿クリーム」が完成しました。

プロトタイプスの第三弾です。

 

 

【栄養を邪魔しない保湿成分】

まず栄養を邪魔しない保湿成分。実はその答えは明白。

ワセリンです。

医療機関では薬効成分を処方する際、ワセリンに混ぜて軟膏を調合します。

なぜならワセリンがもっとも反応性が低い保湿成分だからです。

 

  ・生理的に不活性。

  ・酸化劣化しない。

  ・微生物の栄養源にならない。

 

これらすべての条件を備えているのが、おなじみの「ワセリン」なのです。

ご存知の通り、石油由来の鉱物油ですが、もっとも肌にやさしい保湿成分です。

石油由来はとかく悪者にされますが、ワセリンにおいては間違っていますし、他の多くの場合においても間違っています。

ワセリンは炭素と水素だけで構成される混合物で、下図のような構造をしています。

 

Vaseline

 

物質の反応性は「Cの枝分かれ部分(官能基)」で生じますが、ワセリンは一直線で枝分かれがありません

だから医療機関では、一般的にやさしいと思われている植物成分ではなく、石油由来であるワセリンをもっとも信頼しているのです。

 

【乾燥スパイラルを断ち切る】

そしてその保湿成分を徐々に減らしつつ、C6クリームにつなげることができるように、2種類のグラムプラセンタクリームを開発しました。

下の図の右端から二つ、グラムクリーム(保湿9)とグラムクリーム(保湿7)です。
(※旧グラムクリームは「保湿9」に相当します)

 

 

2種類のグラムクリームから、2種類のC6クリームへ段階的に移ることによって、保湿成分を減らしつつ、栄養成分を増やしていくことができます。

その移行をさらにスムーズなものにするため、もう一つの保湿クリーム(上図の中央)も秋ごろ完成する予定です。

合計5種類の保湿クリームによって、無理なく少しずつ、肌の健全化を行うことができます。季節や体調によって使い分けることもできます。

プロの現場から生まれた保湿理論で、乾燥スパイラルを断ち切りましょう。

 

 

 

尾池(工学博士)

次へ→「1-3.保湿」

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