星降る夜、満天の星がいまにも落ちてきそうに感じたことはありませんか。
空気が澄んでいて、辺りに明かりの無い、山道などで空を見上げると、数えきれない星々が、まるで降ってくるかのように、迫ってきます。
前回は「見えないもの」に焦点を当てましたが、今回はさらにその先、「感じないもの」にまで飛躍してみます。
宇宙の果てはいったいどうなっているのでしょうか?
クリスマスの夜話としてお付き合いください。
(Creative commons, Gruenewiese86, lgf01a201410050600)
「星降る夜と宇宙の果て」
夜、地球から空を見上げます。
遠い夜空に満点の星空。辺りの騒音も心なしか遠くに感じられます。
私たちが時空(立体+時間軸の4次元空間)に住んでいることを最も実感する瞬間です。
そして思いを馳せるのは、この夜空の向こう、宇宙の果てはどうなっているのか。
いったい、この宇宙は、どんな世界で、どんな仕組みになっているのでしょうか。
最新の物理学では、私たちの宇宙は実際には9~11次元以上だそうです。
そもそも4次元時空でさえも、想像が難しいのですが、一説には3次元の空間が時間軸の方向に重なり合っています。
それをむりやり図解してくれた方がいます。
3次元が流れるように連続体を作っています。
同じ場所につぎつぎといくつもの空間ができるのですから、無限に道具を収納できます。
(doraemon- CC0 Public Domain)
しかし、残念ながら、私たちは4次元以上を直接感じることができません。
分かりやすい例が糸の上の虫で表現されることがあります。
糸の上の虫は、線上(1次元)しか認識できず、一つ上の2次元世界を感じることはできません。
私たちも同じです。4次元から上を感じることができません。
そこで私たちは、それを数学で理解しようとしています。
数学的には、4次元以上の次元は、極小の素粒子の中で「ひも状に」折りたたまれているとされています(ひも理論)。
(Calabi-Yau-alternate, Wikipedia, Lunch)
これが私たちの多次元宇宙です。
難解ではありますが、いま分かっている確かなことは、次の通りです。
点(0次元)から爆発したビッグバンによって生まれ、膨張し、果てしなく広がっています。
そして、いま現在も広がっています。
救急車が通り過ぎた時におきる音の変化(ドップラー効果)と同じことが、宇宙の果てから届く光にも生じ、波長にずれが生じています。(赤方偏移)
重力自体も、下方向に落ちるように感じますが、実は時空の歪みであることが分かっています。(重力場)
これらの現象は、多次元であるとしたほうがとても辻褄が合うのです。
宇宙は点(0次元)から始まり、素粒子のような小さな階層に向かって多次元を折りたたんでいる、ところまで分かっているのです。
(Timeline of universe, Wikipedia, Kaldari)
さて、星空に戻ります。
満点の星空を見上げるとき、星たちが落ちてくるように感じることがあります。
それが、実は、錯覚でないとすれば?
落ちてくるような星空が、実は錯覚ではなく、誰も説明ができない宇宙の果てを、感じているのだとしたら?
FILTOMの仮説はこうです。
上方向にあるはずの星空が、自分に向かって落ちてくる衝動に駆られる。
つまり、これが、錯覚ではなく、一つの次元が「折り畳まれる」現象を間接的に感じているのだとすれば、上方向の次元が折りたたまれ、一つ上の階層、2次元宇宙を感じてしまっていることになります。
(Pubric domain, Wikipedia, Rogilbert)
そう考えると、さらに先を想像してみたくなります。
つまり、一つの次元が折り畳まれることで宇宙の真の姿に近づくことができたのだとしたら、
さらにもう一つの次元まで折り畳むこともできると考える方が自然です。
そうです、ビッグバン前の、0次元、点であった宇宙に。
そして、宇宙は、爆発して広がっているのではなく、いまも同じように点(0次元)のままなのだとしたら?
そうです。私たちは点の内側に、折りたたまれながら落ちていっているだけなのではないでしょうか。
そもそも宇宙はいつまでも点であり、「果てなどは存在しない。」
点の内側で、いくつも次元が折りたたまれ、その一つの階層に、私たちは住んでいる。
ひも理論では、次元はひも状に折りたたまれているそうです。
たとえば、FITOMのロゴマークのように。
その紐の上で、同じ時間を暮らすわたしたち。
そこで生まれたサンタクロースとドラえもん。
(Creative commons, Gruenewiese86, lgf01a201410050600)
FILTOM
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