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C6理論3-2.メーカーの選び方

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化粧品も人が作っています。

ですので前回は、肌のセンスで人を選ぶことから始めよう、という話でした。

今回はメーカー選びです。実際に化粧品を売り出しているのは化粧品メーカー。作り手の見えるメーカーもあれば、見えないメーカーもあります。経済社会が複雑すぎて、時にはだまされるのではないかという不安にも襲われます。化粧品には特に多いネットワークビジネスや勧誘。どうやって信頼できるメーカーを選べばよいのでしょうか。

本来は私たちの生活を守るために存在しているはずの経済社会システム。信頼できるメーカー探しもそのシステムの中に方法があるはずです。

※もちろんFILTOMの商品だけを選んでいただくための論考ではありません。なぜなら化粧品には肌に合う合わないがあるからです。

 

 

【よく見かける経済社会システム図の違和感】

下の図は教科書でよく見かける経済社会システムの基本を表しているとされる図です。

「私達(家計)」と「企業」と「政府」間のお金の流れを表した図です。

この図に違和感を覚える人は多いのではないでしょうか。私はこの図を公民の教科書で見かけた学生の頃から二つの強い疑問を感じていました。

まず、なぜ「商品」よりも「お金」が目立つのか。経済とは商品が主役ではないのか。食品、生活用品、医療サービス。そういった商品やサービスの供給が経済ではないのか。お金なんて単なる尺度じゃないのか。しかも税金が二回も登場する。税金が大事なことはもちろん分かっているだけに、押しつけがましい印象を受けます。

そしてもう一つは、なぜ企業と政府が切り離されているのか。どちらも商品とサービスの提供者ではないのか。なぜ一括りにしないのか。まるで猫とチワワとブルドッグを別々に分類しているように見えてしまいます。

この疑問は、私の不勉強によるところも大きいと思いますが、いまもって解決していません。

ですので、思い切って書き換えたいと思います。無知の勝利です。企業と政府を一括りにして、空いたところに技術と商品をあてはめてみます。それが下の図です。

【技術と商品が経済の中心】

面白いことに、「お金」の文字が少なくなっています。本来の脇役のイメージに近くなって逆にかっこよく見えます。

 

まず「私達」は「技術や商品(サービス含む)」に対してお金を払い、それらの価値を享受します。化粧品を買って、スキンケアを楽しむことがまさにここです。

それらを生み出すために私たちは労働力を「企業や政府」に提供し、給与や福利厚生という形で対価を得ます。

そして企業や政府は私達のためによりよい技術や商品を開発し、その成果を得ます。(いつもそううまくいくとは限らないところが後半の主題ですが)

このサイクルをぐるぐる回すことでもたらされるのが「技術と商品の向上」です。

それこそが私たちが夢見ている未来です。けっしてお金だけを増やそうとしているわけではない、と多くの人が感じていることだと思います。

社会の価値である技術と商品が経済の中心であることがよく分かります。

どうでしょうか。こちらの方が、経済社会のシステム図としてすっきりしています。

 

 

【株もお金も評価の道具にすぎない】

そういえば、もう一つ、まるで経済の主役のようにしている存在があります。株です。

もちろんそれは無くてはならないものですが、お金と同じように、その向こう側の商品が見えなくなることがあります。どうせならついでなので株も「理解したつもり」になってみましょう。もしかしたら簡単に理解した方が本質に近いかもしれません。

 

まず技術者たちは開発した商品を効率的に生産するために「企業」を作ろうとします。

大きな設備を整えるには大きな資本金が必要ですので、皆で出し合います。

しかし誰かが突然、勝手に資本を引き上げると、企業は安定しません。

そこで、できるだけ多くの人に資本を持ち合ってもらったり、交換したりできるシステムを作れば安定すると考えました。これが「株」の発明です。

株の売り買いが活発になると、企業の価値によって株の価値も変わります。

お金は「商品を評価する道具」でしたが、株は「企業を評価する道具」です。

 

【商品の価値、企業の価値、社会の価値】

たとえば、ある作り手さんがタケコプターを開発したとします。

それを買い手さんは正当に10万円と評価し、作り手さんに10万円支払います。

作り手さんが10万円の価値のタケコプターを作ったおかげで、作り手さんと買い手さんの両方の手元に10万円の価値が残ることになります。

つまりその結果、社会には2倍の20万円の価値が生まれたことになるのです

社会に価値をもたらす企業にはたくさんの作り手とお金が集まりますので、今度は企業の価値である株の価値が上がるのです。

 

ここでぜひ注目したいのは、買い手さんが作り手さんを正当に評価する「センス」を持っていた点です。正当に評価された優秀な作り手さんは意欲を得て、10万円を元手にさらに価値のあるものを作るでしょう。企業と社会の価値はますます何倍にもなります。

 

逆に、騙し手さんが性能の低いタケコプターを作ったとします。それを誇大広告と共にうっかりさんに10万円で売ります。騙し手さんの手元に10万円残ったので、少なくとも財産は失われなかったように見えますが、ここで大事なポイントは、優秀な作り手さんに10万円がわたらなかった点です。うっかりさんは人を選ぶセンスを持っていなかったため、騙し手さんは10万円を元手にまた価値のないものを生み出し、社会の価値はさらに減り続けます。

 

このように考えると、誇大広告は間違った買い物をしてしまうこと以上に、私達の「センス」を鈍らせるという点で社会にとって脅威なのです

経済とお金と株の正しいあり方が見えてきます。

センスを磨かないお金と株の存在価値は無いと断言できます。

 

 

 

【肌社会と人間社会は同じ】

さて、経済を深く理解したところで、本題です。

じつは私達人間の経済社会システムは、肌の上の社会システムにそっくりなのです

さっそく見ていきましょう。下の図が私たちの肌の上の社会システムです。

 

 

ずいぶんシンプルです。

肌細胞が私達であり、肌の上の常在菌は商品やサービスを生み出します。商品は保湿成分。サービスはバリア機能です。

肌細胞は常在菌のために皮脂を生産し、常在菌はその皮脂を原材料に保湿成分を生産します。保湿成分が少なくなればそれが信号となって肌細胞に伝わり、再び皮脂が生産されます。その結果常在菌が健全に増えれば、バリア機能として健全なサービスが提供されます。

一つ興味深いこととして、当然ではありますが、「お金」がまったく無くなっています。細胞レベルにまで社会システムをさかのぼりましたので、お金が生まれる前のシステムになるのでしょうか。あるいは相互に信頼しきっているから、お金や株が必要ないのでしょうか。

そしてこの社会システムにとっての脅威が、環境変化と外敵です。

環境変化とは乾燥。外敵はバイ菌やウイルスです。

それらを防ぐための保湿成分とバリア機能ですから、これらが健全に供給されなくなると、社会が脅威にさらされます。

 

その危機のステップを具体的に図にしてみました。

 

 

疲労や加齢によって肌細胞の働きが衰えると、皮脂の生産能力が低下し、保湿成分の低下につながります。

ここで私たちが犯しやすい対症療法が「保湿成分の補給」です。しかしこれまでの経済社会システムのあり方を踏まえれば、答えが見えてきます。

肌社会システムの危機とは、保湿成分という品数の問題ではない。常在菌が健全な保湿成分を生産できなくなっていることが問題なのです。ですので補給すべきは常在菌にとっての栄養。皮脂、ということになります。

肌細胞や常在菌が知らないような新しい成分は肌社会システムには必要ないし、そもそも肌細胞や常在菌に元気になってもらわなければ、健全な保湿成分は生産できない、ということです。

 

 

IMG_0947

 

 

【経済を健全にするメーカーが化粧品を健全にする】

では、私達の経済社会システムにも同じように書き入れてみましょう。

 

 

まず家計の衰えが私達自身の労働意欲の低下を招き、技術力の低下につながります。

ここで私たちが犯しやすい対症療法が「品数の補給」「多角経営」「誇大広告」「ステルスマーケティング」です。しかしこれまでの経済社会システムの理解があれば、健全な化粧品メーカー探しの答えが見えてきます。

経済社会システムの危機とは、品数が問題で起きているのではない。メーカーが時代とニーズに対応した商品とサービスを提供できなくなっていることが問題なのです。ですので補給すべきはメーカーにとっての栄養。知恵、ということになります。

時代にもニーズにもセンスにもユーモアにも即していない新しい商品など経済社会システムには必要ないし、そもそもメーカーに元気になってもらわなければ、健全な化粧品は生産できない、ということです。

 

そのメーカーは、品数や広告に頼りすぎていないか。貪欲に時代やニーズに即した知恵と知識とユーモアを取り込んでいるか。私達の方に顔を向けているか。

そうしたメーカーの人格を肌のセンスで感じ、選ぶことで、経済社会もより力強くになる。そして化粧品選びはもっと楽しく、楽になるはずです。

 

尾池(工学博士)

次へ→「3-3.肌の成分と構造」

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