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C6理論3-1.まずは人選びから

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スキンケアの基礎を眺めた後で、まずはストレスの避け方について考えました。

次はさっそく、スキンケアの具体論です。

 

 

第三章.成分と商品を選ぶ

3-1.まず人選びから

 

市場にあふれる、情報、成分、商品。自分に合うものがありそうでいて、なぜか時間ばかりかかってうまくいかない化粧品選び。頼りになるはずの情報はあまりにも大量で、しかも増え続ける。サンプルをご請求いただく際のコメント第一位も「自分に合う化粧品がありません」です。

 

「情報があふれる現代社会」とよく言われますが、インターネットが普及したからでしょうか。いえ、インターネットはそれを感じやすくしただけだと思います。もしかすると、あふれる情報にとまどうのは、今に始まったことではないのかもしれません。

 

たとえば明治維新。外国から大量の情報が流入し、未曽有の混乱に陥った時代。方向を見失い右往左往した民衆はまさにいまのスキンケア難民の私たちそっくりではないでしょうか。専門家の言う事も百家争鳴。はたして誰を信じて、どこについていけばよいのか。本章では、日本の歴史上もっとも混乱した明治維新に、化粧品選びのためのヒントを探します。

 

【混乱を救った若いセンス】

個人から見れば十分に大量すぎる情報が外国から流入し、一般市民だけでなく知識人までが右往左往し、不安にかられて勉学に励みました。しかし多くの人にとっては出口はいつまでたってもまったく見えない。そして、ヒステリックな時代に突入していきました。

幕府、列藩、尊王、攘夷。

フランス、イギリス、アメリカ、ドイツ。

刀、銃、国際法、オランダ語、英語。

何を信用して、どれを採用し、どのように使えばよいのか。しかしその中でバランス感覚を失わなかった人たちがいました。維新を成し遂げた若者たちです。

 

勝海舟が倒幕論者の坂本龍馬を見出し、幕府の海軍に招き入れたのが、勝40歳、龍馬27歳。(1862年)

 

自らは黒子に徹した桂小五郎が田舎の医師大村益次郎に長州軍の指揮を任せたのが、桂33歳、大村41歳。(1865年)

 

誰もが実現不可能としていた薩長同盟を龍馬と中岡慎太郎が成し遂げたのが、龍馬33歳、中岡29歳。(1866年)

 

勝がその斬新なセンスで敵の盟友西郷隆盛と江戸城無血開城を成し遂げたのは、勝46歳、西郷41歳。(1868年)

 

今、私は44歳ですが、江戸無血開城の勝海舟と変わりません。

未曾有の乱世の中で、なぜ若者たちはこうも優れた判断力を発揮できたのか。

150年前の彼らの若いセンスが、現代社会を生きるヒントになりそうです。

勝利した側が後世に評価されているだけだろう、という見方もあるかもしれません。

しかし彼らを眺めるときいつも不思議に感じるのは、この乱世にあって、できるだけ争いを避けようとしていた形跡があることです。坂本龍馬は北辰一刀流の免許皆伝者であるにもかかわらず、ついに刀で人を殺めなかったと伝えられています。

 

何か判断をしなければならないとき、良否や利害、敵味方をシンプルに情報整理すると、一見分かりやすくなる。論を立てやすく、気分的にも楽になる。

しかしそれは、情報だけに頼りすぎているとも言えるし、対立を生みやすくなる。

一方、勝や龍馬たちは、同時代から見ても、現代から見ても、行動がとても変幻自在に見えます。

それは、情報だけではなく、時代を肌で感じていたからではないか。

私欲を排除し、情報を頭だけではなく肌で感じ、ただ無心に、時代に必要な処方箋を求め続けた。粘り強く、明るく、安心感を与えた。

だからこそ、人が集まり、大政奉還、船中八策、無血開城などの偉業が成し遂げられた。

この「肌センス」と言えるものこそ、同じく情報があふれ、混乱する現代社会にも求められるのではないでしょうか。

 

 

【人のつながりが日本を救った】

そんな肌センスを重視する彼らは同時に、誰よりも新鮮な情報と道具に貪欲でした。

 

情報は肌センスを磨くための道具にすぎない。 

 

それに気づいていたから、彼らは時代を見誤らなかった。

まず桂小五郎。彼はこの騒乱の時期に冷静に「最新の政治情報」だけを愚直に集め続けました。そしてその膨大な情報を、田舎の一介の医師にすぎなかった大村益次郎に託した。

大村益次郎はといえば、医師でありながら科学や軍事まで幅広い知識を蓄えた当時の最先端技術者でした。桂は、大村ならば自分の情報を正しく理解し生かせると考えた。

 

Takayoshi_Kido_suit
(剣豪でありながら臆病者に徹した名宰相、桂小五郎

 

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(頭脳明晰、冷静沈着、そのためか敵も多かった、大村益次郎

 

そして勝海舟が、本来は敵である坂本龍馬を見出し、西郷隆盛を信じぬけたのも、同じ理由でしょう。

最新の情報収集を怠らず、センスを磨き上げた勝海舟だからこそ、本来は敵であり、遠ざけるべき龍馬と西郷を信頼することができた。

 

Kaishu_Katsu_1
(最期の言葉が「コレデオシマイ」だった孤高の幕臣、勝海舟

 

Sakamoto_Ryoma
(新政府閣僚名簿を自作しながら自らの名前を入れなかった、坂本龍馬

 

Takamori_Saigo
(瞑目し、静かに発する言葉で人心を動かした、西郷隆盛

 

 

【化粧品えらびも、人えらび】

彼らに直接尋ねることは叶いませんが、最新の情報収集を怠らなかった彼らだからこそ、肌で感じるセンスも研ぎ澄まされた。だからこそ情報に踊らされず、誰も予想がつかなかったような人のつながりが生まれました。

しかし彼らにとってはそれほど迷いはなかった。勝海舟と坂本龍馬は互いの理想に。桂小五郎と大村益次郎は確かな知識に。そして西郷隆盛と勝海舟は互いの信念を信頼しきった。だからお互いの判断をたよることができました。

 

化粧品選びも、ぜひそうありたい。

なぜなら、化粧品メーカーもやはり人だからです。

 

情報収集はもちろん怠ることができない。しかしそれは、あくまでも「人選びのための肌センス」を研ぎ澄ませるためのもの。

 

サンプルがカタログと共に届く。

サンプルを肌に塗布したとき、肌から伝わってくるもの。

カタログを隅々まで眺めた時に、目から伝わってくるもの。

ウェブサイトを眺めた時に、伝わってくるもの。

それらはすべて、人につながっている。

 

その時、もしサンプルやカタログの向こうに「人格」が見えなければ、私は避けた方がよいと思います。

 

しかし、多くの場合、そこに何かを感じるはずです。そして肌センスが磨かれていれば、そこに「人格」を感じるはずです。それを感じるための情報収集であるべきです。もし情報がなければ単なる山勘になってしまう。しかし情報を基礎にした肌センスは、単なる勘ではない。信頼できる直観になる。

 

私たちには、直観でなければ見いだせない判断が必要な時があります。その確かな肌センスは、スキンケアだけでなく、私たちの人間関係、社会生活も正しい方向へと導いてくれる。情報やうわさに惑わされない判断力を養ってくれる。

 

尾池(工学博士)

次へ→「3-2.メーカーの選び方」

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