FILTOM INC.

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KEIKO ビューティーコラム1-175「腸と皮膚常在菌の相関関係」

実績40年以上の美容家、岩永恵琴(いわながけいこ)氏の美容コラム。尾池博士とのコラボレーションが美容の新境地を開きます。


美容家として培った理論と技術を後進へ伝える人材育成にも取組んでいます。

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KEIKO愛弟子の課題作品をご紹介しております。


1-175. 腸と皮膚常在菌の相関関係

 

肌荒れ、ニキビ、シミ、老化肌など
肌トラブルに向き合うと、体内、特に腸の状態が気になります。

実際に肌改善が難航する原因のひとつに便秘や食の乱れが浮上することが多く、やはり切り離せない問題です。

 

それらの相関に対し、
今回は腸内常在菌からみてみたいと思います。

 

腸内常在菌が作り出す二次代謝物として代表的なものに「短鎖脂肪酸」があります。

これは、食品や食物繊維を常在菌が分解代謝をして作り出す成分で、

遺伝子の調整、
脂肪蓄積の抑制、
インスリンの調整など、

さまざまな働きをすることで知られています。

また、便秘の改善にも重要視されている成分です。

 

次に腸内常在菌の組成の変化を
「老化時計」の指針をもとにみた結果です。

 

これは実年齢とは関係なく、

細胞や組織の老化度を表すもので、「生物学的年齢」をいいます。

 

「生物学的年齢が若い」

という結果が出た方には、

「有益菌」という菌が多く定着しており、

それらは、短鎖脂肪酸を作り出す代表格でもありました。

 

逆に「生物学的年齢が高い」と出た方は、

「有害菌」が多く定着しており、

大腸菌やカンティロバクターといった病原菌、精細菌が腸内にたくさんいるという結果が出ております。

 

そしてこれらの「有害菌」は、細胞年齢だけでなく、

免疫が下がっている方、
ストレスが非常に多くかかっている方に、

多く存在しているという結果が出たのです。

 

やはり、肌、腸、ストレス、は切り離せない問題です!

次回は皮膚常在菌についてお伝えいたします。