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KEIKO ビューティーコラム 1-23「睡眠と老化」


実績40年以上の美容家、岩永恵琴(いわながけいこ)氏の美容コラム。尾池博士とのコラボレーションが美容の新境地を開きます。



美容家として培った理論と技術を後進へ伝える人材育成にも取組んでいます。

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KEIKO愛弟子の課題作品をご紹介しております。


1-23.睡眠と老化 (English)

 

都会で多忙を極めていると、つい24時間体制の生活パターンになりがちです。

終電で帰宅し、夜中に夕食、
更には徹夜続きや、慢性的な睡眠不足を休日の寝溜めでカバー

これでは体内時計が乱れてもおかしくありません。

 

今回は、十分な睡眠をとることが私たちの生命にとってどれほど大切か
についてお話ししたいと思います。

 

脳科学者のマット・ウオーカー博士の書籍の中に、大変興味深い内容がありました。

毎日4~5時間しか寝ていない男性のテストステロン(男性ホルモン)レベルは、
その年齢より10歳以上年上の男性と同じである。

 

これは男性に限ったことではなく、女性も同様にホルモンレベルの低下が起き、睡眠不足が続くと、
10歳も早く老化が加速してしまうそうです。

 

学習においても、
脳が学びの準備をし、そして学んだことを脳に記憶させ、定着させるためには、やはり睡眠が重要。

睡眠不足のまま勉強しても、脳は新しいことを記憶できないのだそうです。

 

8時間たっぷり睡眠をとったグループと睡眠不足の状態にしたグループを使い、
学習能力がどれくらい違うか実験をしました。

睡眠不足にしたグループは、十分睡眠をとったグループのなんと、40%も結果が下回っていました。

 

脳には海馬という情報の受信箱のような場所があるのですが、睡眠不足だと、
その受信箱が閉鎖され、新しい情報ファイルを受け取れない。そんな状態になっているそうです。

 

年を取るにつれ、記憶力は低下していきます。

同時に年をとると、深くて良質な睡眠がとりにくくなっていきます。

深い良質な睡眠が取れないことが、認知機能の低下や記憶力低下の要因にもなっていて

年を取れば取るほど、睡眠時間の確保が重要になってくるようです。

 

また、いつもより1時間 睡眠時間が少ない翌日は24%も心臓発作件数が増え

睡眠時間がいつもより1時間余分に取れた翌日は、
21%、心臓発作の件数が減るというデータがあります。

 

同じことが車の衝突事故や交通事故、自殺率にも起こります。

睡眠時間が短くなると事故や自殺が増え、睡眠時間が長くなると、事故や自殺は減少します。

 

体内の免疫システムでも、体内のナチュラルキラー細胞(がん細胞やウイルスに感染するなど異常な細胞を見つけると、すぐに攻撃する防衛隊のような細胞)が、
睡眠不足だとうまく働かなくなります。

 

たった1日、いつもより4時間 睡眠時間を減らしたとき、ナチュラルキラー細胞にどのような影響が出るか、実験をしました。

すると、10%、20%といった数字ではなく、なんと、70%もナチュラルキラー細胞の活動が減っていました。

 

睡眠不足とガンの発生率はリンクしています。

今、因果関係があると分かっているものは、大腸ガン、前立腺ガン、乳ガン。

ガンの発生と睡眠不足はあきらかに因果関係があるので、WHOは、夜勤のシフトがある仕事は睡眠のリズムが乱れるため、発がん性があると分類しているほどだそうです。

 

睡眠時間が短くなればなるほど、死亡リスクが上がり、寿命が短くなるというのであれば、、

 

我々はもっと「深く良質な睡眠」というものに意識を向けなければなりません。

 

 

次回に続く

 

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