長い間、C6シリーズ、特にC6セラムを使っていて、不思議に感じることが ありました。
それは、
「日によってにおいが変わる。」
ということ。
特に夏、C6セラムを塗布すると、いつもより強いにおいを感じることがあります 。
この夏も、何度か似たようなお問い合わせをいただくこともあり、不安に感じた私と、品質管理の担当者で、ちょっと実験をしてみました。
それは、「肌以外に塗ると、においは変わるのではないか?」
早速試してみると、驚きの結果に。
肌に塗るとやや「動物臭」のあるC6セラムを準備し、それを、紙コップ、プラカップ、ステンレスに塗って、におってみたのです。
すると、、、
「におわない!」
あまりの違いに、品質管理担当と顔を見合わせました。(※1)
粘度検査のためにプラカップに滴下することはあっても、これまで鼻を近づけてにおうことは無かったのです。
皮膚に塗るとにおうのに、プラカップに滴下したC6セラムはにおわない。
実はこの体験にとても良く似た面白い実験があります。
それは、「鉄のにおいは、鉄のにおいではない」という実験です。(※2)
鉄に触ると、手から独特のにおいが漂ってきます。人が触れることの多い鉄棒もこのにおいがします。
ところが、このにおいは実は「鉄」のにおいではないのです。
そもそも鉄は揮発しにくい「金属」。とても分かりやすい無臭の物質です。
2006年、ドイツのライプチヒ大学の研究チームがこの鉄のにおいに関する面白い二つの実験をしました。
1.肌に鉄を触れさせ、そこから発せられるにおいを分析する。
2.鉄に人工の汗を滴下し、そこから発せられるにおいを分析する。
その結果、両方から同じにおいが発生し、同じ成分が得られました。
同じ成分とは「1-オクテン-3-オン」。鉄イオンが汗の成分と結合してできる化合物がにおいの主な原因だったのです。
私はこれと同じような現象がC6セラムにも起きていると考えています。
さらに言えば、上のレポートでは、発生するにおいは体調によって変わるとも指摘しており、エンジニアに対して、鉄イオンを用いた体調分析方法の開発を提案しています。
つまり、その日の体調によって、皮膚上に分泌される成分構成も変わり、においも変わるはず。
C6セラムを塗布した時のにおいで、体調管理ができるかもしれない、という楽しい予感にもつながります。
そこで、フィルトムは即行動。
次回のメールマガジン(※3)にて、モニター様を募集させていただきたいと思います。
モニター希望者には、5mLのC6セラムと匿名のアンケート用紙を配布させていただきます(先着100名様)。アンケート用紙は毎日の体調の5拓と、感じられたにおいの5拓の簡単なものです。2週間記録を採っていただき、ご返送いただいた方々に、素敵なプレゼントをお送りさせていただきます。
C6セラムでの体調管理は果たして可能なのでしょうか。
皆様のご参加、ご協力、ぜひよろしくお願い申し上げます。
※1:季節、ロットによって原料の生プラセンタ自体の動物臭が強くなる場合もあります。
※2:参考資料 GlindemannD., et al. Angew. Chem. Int. Ed., 45 . 7006 – 7009 (2006).
※3:メールマガジンのご登録は、お問い合わせから。「件名:メールマガジン希望」。
尾池(工学博士)
「ニオイ」。。。おもしろいテーマですね。
ドイツ人の友人からもらったステンレスの塊は魚のニオイを消す優れモノでした。
C6の香りは違和感なく浸透してくれてるような。。。
実験台になるのもオモシロイかも^^
kyonlee様、返信が遅くなりましてすみません!漢字が三つもある「ニオイ」(匂、臭、香)、人類(動物?)にとって永遠のテーマですね。金属も優れた抗菌物質なので、使い方がまだまだありそうです。おかげさまでC6クリームの香りはみなさまに受け入れていただき、うれしいです。モニター調査、ぜひご協力お願いいたします。(礼)oike